さて、下の写真はなんだと思われますか?
そうです、桜です。
小原は"四季桜"といって10月からぼつぼつと桜が咲き始めます。
満開は11月の下旬ですよ
それはそれはきれいです。一番のご馳走です。
また、小原庵では10月中ごろから自然薯料理が出始めます。
秋の薬膳
秋の献立、自然薯とろろです
秋は燥の季節、喉、鼻、皮膚から燥邪を受けやすく、肌あれなども要注意ですが、一般的には喉や気管支の故障が最も多い季節です。
特に冷房で快適な夏を過ごし、皮膚が白いままで秋を迎えた方は要注意。鍛錬されてない皮膚から、燥邪、風邪、寒邪が難なく侵入します。
言い換えれば夏の間海や山で日焼けした人は比較的風邪を引かないということ。自然のめぐりはおもしろいもので、前の季節の過ごし方で次の季節の健康も決まるのです。
この季節は咳の症状も多くなります。
こじらせてしまうと息切れ、痰、自汗(皮膚の防御力が落ちて汗が出やすくなる)、声が出ないなどの症状も起きてきて、さらに「コホン、コホン」が「ゴホン、ゴホン」に移行すると、かなり体力も消耗して肺機能はますます低下します。
軽い咳なら、秋に実る果実や木の実がよく働きます。中でも梨は手軽な喉薬で、熱をとり、渇きを潤し、咳、痰を鎮めて、風邪や扁桃腺炎に効果があります。
また柿は肺を潤し、咳を止め、炎症を鎮め、渇きを止め、干し柿なども風邪予防に最適です。
ギンナンは肺に働き、咳や呼吸困難に効果あり。キンカンは昔から重宝される咳止め薬。栗は腎、胃に作用し生命力を補い、筋力を強めて気力を増し、お年寄りの咳にも用いられます。
さて名月の鑑賞にはお供え物が欠かせません。
一般的にはススキを飾り、芋、栗、枝豆、団子などを供えます。
里芋にはでんぷん、たんぱく質が多く含まれ、カリウム、ビタミンB群なども割合多く、独特のヌメリにはムチンが含まれ、消化を助け、肝臓や腎臓を保護し、老化防止にはもってこいの食品です。